男性ばかりの会議「マネル」と指摘され、急きょ女性教員が参加した愛媛大のシンポジウム=2023年3月(同大提供)

 大学主催のシンポジウムや会議の参加者が男性のみに偏るのを避け、女性の参加を促そうと愛媛大がこのほどガイドラインを策定した。全国の大学で初の取り組みとみられる。教授らは「学内だけではなく社会全体に広がってほしい」と話す。  男性ばかりの会議や委員会は「MANEL(マネル)」と呼ばれる。「ALL―MALE PANEL(参加者全員が男性の会議)」を皮肉る略称で、国際的には廃止の動きが広がる。  ガイドラインでは、イベントの企画段階から女性を加えたり、ジェンダーバランスに留意したりすることを挙げたほか、登壇者の選定には女性を入れると明記。一方で「女性の観点から話す」といった限定的な依頼はしないよう求めた。  きっかけは昨年3月に同大のSDGs推進室が主催したシンポジウム。「登壇者全員が男性」と指摘され、急きょ女性が参加することに。昨年10月から今年3月までに実施された複数の登壇者がいる同大のイベントでは、23件中8件が「マネル」だったという。


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