22日午前10時半ごろ、福岡県築上町で、急病の患者宅に向かっていた救急車が路肩からがけ下に転落し、運転していた男性隊員(28)が左ひざ打撲のけがをした。

 京築広域圏消防本部(福岡県豊前市)によると、ぜんそく発作による息苦しさを訴えていた90代の女性宅に向かっていたところだった。上り坂の急カーブを曲がりきれずに後退した際、路面がぬれていたことなどからタイヤが滑り、路肩のがけから約2メートル転落した。同乗の隊員2人は転落直前に降りており、けがはなかった。

 女性宅には別の救急車が向かい、約10分遅れで病院に搬送。会話が可能な状態で病院に到着し、同消防本部は遅れによる容体への影響はなかったとしている。けがをした隊員も別の救急車で搬送された。

 同消防本部は「再発防止のため、職員への指導を徹底したい」としている。

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