「期間限定セール開催中! 終了まであと59分48秒―」。カウントダウンタイマーを画面に表示させるなどし、消費者を意図しない行動に誘導する仕組みが通販・取引サイト上で広がっていることが、14日に閣議決定された2024年版の消費者白書から分かった。ダークパターンと呼ばれるこうした手法は多大な被害を消費者に生じさせる可能性があるとして、政府は注意喚起している。  ダークパターンは(1)「在庫わずか」という表示や、セール終了を予告するタイマーなどでプレッシャーをかける(2)商品閲覧や購入の際の会員登録などで、必要以上に個人情報の開示を強要する(3)簡単に登録できるのに「解約の手続きはお電話のみで承っております」などと解約を困難にする―といった例がある。  インターネット上の契約に関する消費者庁の調査では「簡単に登録できるのに解約が複雑で難しいと感じることがある」と回答した人が7割に迫り、「残りわずかなどの表示を見ると購入を急がなければいけないと感じる」人も5割近くいた。


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