文部科学省は14日、国が10兆円規模の基金を活用して財政支援する「国際卓越研究大学」制度の審査で、初の認定候補に選ばれていた東北大(仙台市)は認定水準を満たし得ると結論付けたと発表した。事実上の決定判断とみられ、所定の手続きを進める。2024年度中に文科相が正式認定し、助成も始まる見通し。 公募には、東京大や京都大など10校が申請したが、東北大のほかは認定候補に選ばれなかった。政府は2回目の公募を24年度中に始める。 候補を選んだ有識者会議は昨年、一定条件を満たした場合に認定するとの留保条件を付けていた。東北大は今後25年間の将来像を示す体制強化計画を精査し、具体化させた。有識者会議が改めて審査し、収益を拡大する戦略などが明確になり、妥当だと判断された。 東北大は今後、24年10月に施行される改正国立大学法人法に基づき、予算や経営計画の決定権を持つ合議体「運営方針会議」を設置する。制度では組織統治の改革も求められており、外部の知見を取り入れる体制になる。
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