東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の汚染水を浄化処理した後の放射性物質トリチウムを含む水の海洋放出について、東電は4日、通算6回目の放出を予定通り終えたと発表した。次回は今月中にも予定されている。

東京電力福島第1原発=2024年1月12日

 本年度2回目となる今回の放出は5月17日に始まり、処理水約7890トンを大量の海水と混ぜた上で流した。東電が原発周辺の海水から検出したトリチウム濃度は、6月3日採取分までで最大値が1リットル当たり7.7ベクレル。放出停止を判断する700ベクレルを下回った。  東電は次回の放出までに、沖合1キロの水深十数メートルにある放出口や海底トンネルの一部を点検する。砂の堆積状況や海洋生物の付着などを確認する。本年度は7回に分けて計約5万4600トンを放出する計画。(渡辺聖子) 

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