最高高度10・5キロに到達したベンチャー企業「岩谷技研」のキャビン=2日、北海道上空(同社提供)

 ガス気球を使った「宇宙遊覧」の実現を目指す北海道江別市のベンチャー企業「岩谷技研」は4日、今夏の開始を目指す商業運航で実際に客を乗せる機体と同型の2人乗りキャビンを使った有人飛行実験で、初めて高度10キロの成層圏に到達したと発表した。  同社によると、2日午前3時50分ごろ、同社のパイロット1人が搭乗した自社開発の気球が北海道新得町を離陸し、最高高度10・5キロに到達。28・6キロの距離を飛行し、離陸から約2時間後に士幌町に無事着陸した。  今後は商業運航で目標とする高度25キロ到達に向けた実験を行う。  岩谷技研は16年設立。20年に気球による「有人宇宙遊覧プロジェクト」を始動した。


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