過労死や過労自殺の防止策を検討する厚生労働省の協議会は4日の会合で、国の方針をまとめた大綱の改定案をおおむね了承した。今年4月から自動車運転業、建設業、勤務医の3業種などに時間外労働の上限規制が設けられたことを踏まえ「順守徹底が必要」との文言を盛り込んだ。  改定案では過労死や長時間労働の問題が指摘されている「重点業種」に「芸術・芸能分野」を加えた。宝塚歌劇団の女性俳優が昨年9月に急死した問題が起きるなど、芸能従事者の過酷な待遇を反映した可能性がある。  大綱は14年施行の過労死等防止対策推進法に基づき閣議決定された。3年ごとに見直すことになっており、今年は3回目の改定を迎える。


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