元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)が31日、都庁で記者会見し、6月20日告示、7月7日投開票の都知事選に無所属で立候補することを表明した。自民党が独自候補の擁立を断念したことに触れ「保守系の都民が投票する人がいなくなると思い、私が出てやろうと決断した」と語った。

都知事選への出馬を表明した田母神俊雄氏=都庁で

 防災強化や国旗・国歌の尊重、減税などを基本政策とする方針。軍隊や核配備の必要性など持論を語り「東京が国家の自立を追求する中心になるように頑張りたい」と意気込んだ。  田母神氏は航空幕僚長だった2008年、歴史認識を巡る論文が問題視され更迭された。14年に都知事選に出馬し、落選したが約61万票を獲得した。同選挙を巡り運動員に報酬を支払ったとして、16年に公職選挙法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕され、18年に最高裁で有罪が確定。公民権が停止され、23年末に解除となった。(原田遼) 

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