北九州市小倉南区長行東1丁目の河川敷の草むらで30~31日、複数のロケットランチャーらしきものや手投げ弾、拳銃らしきものなどが次々に見つかった。現場は住宅街に面し、朝夕は住民たちの散歩コースにもなる場所のすぐそばだった。
警官ら草刈って捜索 次々に銃器が
「怖い。寒気がする」。毎日朝夕に犬を連れて現場近くを散歩するという女性(70)は言った。「こんなところでロケットランチャーが見つかるなんて気持ち悪い」
現場は、紫川と住宅街に挟まれた河川敷の空き地。有刺鉄線がはられ、うっそうと雑草が茂っていたという。住民が「広場」と呼ぶスペースが隣接し、ベンチやトイレもある。子どもたちの遊び場にもなっている。
県警によると、30日夕、散歩中の70代男女が箱に入った拳銃らしきものを見つけ、110番通報。県警は爆発物処理班などを派遣し、30日は約50人、31日は約90人で現場を捜索すると、拳銃や手投げ弾らしきものなどが次々に見つかり、31日午後0時20分ごろには、複数のロケットランチャーらしきものなどが見つかった。
「家から出ないでください。窓を閉めてください」。近くに住む女性(72)は30日夜にパトカーの呼びかけを聞いた。
31日には警官らが草刈りをしており、「ほかにも危険物があったらいけないから刈っています」と話していたという。毎日犬の散歩で現場付近を通るという男性(35)は「草が茂っていたので隠しやすかったのかもしれない」と話した。
県警幹部は「早めに見つかってよかった。もし子どもが見つけてけがをしたらと思うと恐ろしい」と話した。
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