31日午前6時半ごろ、名寄市日進にある「マルハニチロ畜産」の名寄工場で、革製品の材料として出荷する前に屋外に保管していた牛の皮が荒らされているのを出勤した従業員が見つけ、警察に通報しました。

工場によりますと、牛の皮は重さが1枚およそ30キロあり、ブルーシートをかけた状態で40枚保管していましたが、このうち4枚が荒らされた状態で見つかったということです。

警察が調べたところ、工場の敷地内にクマのものとみられる足跡やフンが残されていたことから、クマが夜間に侵入して荒らしたとみています。

「マルハニチロ畜産」名寄工場の川崎郁雄 工場長は「この場所で何十年も操業していますが、クマによる被害は一度もありませんでした。牛の皮は今後、屋内に保管することにします」と話していました。

名寄市内では工場からおよそ8キロ離れた風連町東風連の住宅の近くでも30日夜、クマのものとみられる足跡が見つかっています。

警察は市内をパトロールして警戒を続けるとともに、住民に注意を呼びかけています。

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