シンガー・ソングライターのさだまさしさんや泉谷しげるさんらが15日、能登半島地震で被災した石川県の奥能登地方を訪れ、ミニライブで集まった大勢の被災者にエールを送った。

日本海に向けて「がんばろう」と唱和するさだまさしさん(右端)ら=15日、石川県珠洲市三崎町の須須神社で

 さださんは今月6日に続き、2回目の被災地ライブ。今回は泉谷さんに加え、珠洲(すず)市三崎町の須須(すず)神社で2017年にクロマツを植樹したことなどの縁で支援も訴え続ける歌手の相川七瀬さん、半崎美子さんと共に足を運び、珠洲、能登、穴水の3市町を回った。

◆「地震のばか野郎!」

 「地震のばか野郎! そうやって乗り越えていこうぜ」。同神社では、泉谷さんのそんな呼びかけでライブが始まった。さださんの「北の国から」や、泉谷さんの「春夏秋冬」などが披露され、胸を揺さぶるような歌声に涙を流す被災者も。泉谷さんは「いつまでも被災者面してんじゃねえ」と毒舌を交えて観客を鼓舞した。

弾き語りを披露するさだまさしさん=15日、石川県珠洲市三崎町の須須神社で

 その後、さださんらは、桜の苗木を同神社に寄贈。終わりには観客と共に日本海に向けて法要に臨んだ後、「がんばろう」と唱和した。さださんは「奥能登の里山の美しさが消えうせては困るし、前よりも素晴らしい姿に戻ってほしい。日本中が頑張れって応援してますから」と力を込めた。(柴田一樹)


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