糖尿病治療薬を使って、年を取ると増える老化細胞を除去することにマウス実験で成功したと、順天堂大の南野徹教授(循環器内科)らのチームが30日、国際科学誌に発表した。従来の薬より副作用が少なく、チームは「アルツハイマー病など加齢に伴う病気の薬開発につながる可能性がある」としている。  チームは糖質を尿に排出させる働きがある糖尿病治療薬「SGLT2阻害薬」に着目し、投与による老化細胞の変化を検証した。  肥満マウスに1週間投与すると、内臓脂肪に蓄積した老化細胞が47%減少。中年のマウスに20週間投与すると、走り続ける時間が26秒増加するなどフレイル(虚弱)の改善効果もみられた。


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