資機材と作業員を載せたヘリ訓練(30日、宮城県岩沼市)

東北電力の送配電子会社、東北電力ネットワーク(仙台市)は30日、第2管区海上保安本部のヘリコプターを使用した共同訓練を実施した。電力事業者と海保ヘリによる訓練は全国で初めて。離島での停電を想定した訓練で、津波や土砂崩れで陸路や海路が遮断された災害時に備える。

宮城県岩沼市の2管仙台空港基地とその上空で実施した。小型発電機など必要な資機材と8人の作業員を載せたヘリが約30分間飛行した。2管と同社、東北電力の3者が2022年に締結した災害応急対応に関する協定に基づく。

東北・三陸地方は大規模災害時に孤立する危険がある有人の離島や小さな半島が多い。東北電力ネットワークの照井義明課長は「ヘリは機動力がある一方、機材の積載重量などに制限がある。訓練を通して激甚化する災害に対応できるよう取り組んでいく」と述べた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。