政府が近く閣議決定する24年版「高齢社会白書」の原案が判明した。内閣府の調査で、親友が「たくさんいる」と答えた65歳以上高齢者が18年度の24・7%から23年度は7・8%へ大幅に減少したことを盛り込む。1人暮らしの高齢者が今後増加すると見込まれる中、「望まない孤独・孤立に陥らないようにする対策の推進が必要だ」と指摘している。関係者が28日、明らかにした。  内閣府の調査は23年10~11月、全国の65歳以上の男女2677人の回答を集計。前回18年度調査の結果と比較した。  「親しい友人・仲間がいるか」との質問に対し「たくさんいる」「普通にいる」「少しいる」などの回答を選んでもらった。「普通にいる」は18年度の47・5%から23年度は39・0%に減少したのに対し「少しいる」は21・5%から36・0%に増加した。他は「ほとんどいない」「全くいない」などの回答だった。  人と話す頻度について「毎日話す」との回答は90・2%から72・5%に減った。1人暮らしの人ほど、人と話す頻度が少ない傾向もあった。


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