国土交通省富士砂防事務所（静岡県富士宮市）は9日、富士山の標高約2100メートル付近で雪が解けたり、積もった雪に雨が染み込んだりし、周辺の土砂を巻き込んで崩れる「スラッシュ雪崩」を観測したと発表した。今年の観測は初めて。けが人や被害は確認されていない。
砂防事務所によると、山梨県鳴沢村の大沢川で午前8時20分ごろ、事務所が設置しているカメラで土砂崩れを確認。約2時間後、下流の静岡県富士宮市でも観測しており、少なくとも標高約600メートル付近にかけて断続的に流れたとみられる。砂防施設でせき止められた。
土砂が崩れた周辺では、8日夕から9日朝にかけて88ミリの雨量が観測されていた。
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