同居する妻（84）を刃物で切りつけるなどして殺害しようとしたとして、警視庁は25日、無職の夫（88）=東京都狛江市=を殺人未遂容疑で緊急逮捕し、発表した。妻は搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁は殺人容疑に切り替えて調べる方針。
倒れた妻の近くに包丁 夫は認知症か
調布署によると、夫は25日朝、東京都狛江市岩戸南1丁目の自宅で、妻の首や胸を刃物で切りつけるなどし、殺害しようとした疑いがある。夫は認知症とみられるといい、「言うことを聞かなかったから」などと容疑を認めているという。
同日朝、自宅を訪問した親族が1階の台所の床に血を流して倒れている妻を発見し、110番通報した。署員が駆けつけたところ、妻の近くにはカッターナイフや包丁が落ちていたという。妻は病院に搬送されたが、約2時間後に死亡が確認された。
親族は夫が認知症を患っていたと話しているといい、署が経緯を調べている。（福冨旅史）
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