2011年に設立したNPO「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」は、被爆者運動の記録や被爆者の手記などおよそ2万点の資料を収集・保存してきましたが、資料を活用する拠点施設の設立のめどが立っておらず、被爆の記憶の継承をどのように進めていくかが課題となっています。

25日は都内で総会が開かれ、これまでにデジタル化した各地の被爆者の証言記録など一部の資料をことし8月をめどにインターネット上で公開する計画を発表しました。

去年8月に日本被団協が国連で開いてきた原爆展の展示パネルを閲覧できるウェブサイトを開設したところ、国内外から9万件近くのアクセスがあったということで、このサイトと連携できるよう会のウェブサイトも改修するなどしてオンラインでの資料の活用や交流活動を強化していくということです。

会の事務局のメンバーで日本被団協の濱住治郎事務局次長は「今も核保有国が核の威嚇を繰り返す中で、被爆の背景に何があるのかを知ってもらうために世界の人たちが被爆者の証言に触れてもらえるようにしたい」と話していました。

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