北海道函館市の中学校からシンセサイザーなどの備品を盗んだとして、道警は24日、同市立中学校の教諭、成田秀臣容疑者(47)=函館市=を窃盗の疑いで逮捕し、発表した。「間違いない」と容疑を認めているという。

 函館中央署によると、成田容疑者は2022年5月から23年7月までの間に、市内の中学校から災害備蓄品の発電機、ミシン、シンセサイザー、鍵盤電子楽器のハーモニーディレクター(約31万円相当)を盗んだ疑いがある。

 函館市教育委員会によると成田容疑者は23年3月まで被害のあった中学校で音楽を担当。別の中学に異動後の同年6月、災害備蓄品の通常点検で発電機がないことがわかり、市教委が被害届を出していた。異動先でも発電機とポータブルストーブがなくなっており、被害届を出した。成田容疑者は現在、特別支援学級の副担任を務め、21日まで勤務していたという。

 市教委の堤勝幸・学校教育部長は25日に会見し、「生徒・保護者、市民の信頼を大きく損なうもので大変遺憾。厳正に対処する」と話した。(原知恵子、野田一郎)

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