JR東海は24日、リニア中央新幹線第1首都圏トンネル(品川駅-仮称・神奈川県駅)の梶ケ谷工区(川崎市、11.8キロ)で、シールドマシン(掘削機)によるリニア用トンネル工事では初めて本格的な掘進を始めると発表した。27日に開始し、順調なら1カ月で350メートル掘るという。

リニア中央新幹線の試験車両(資料写真)

 第1首都圏トンネルの計37キロのうち33キロは、地下40メートル以深の大深度地下に造られる。同様に大深度地下を掘削機で掘る東京都調布市の東京外郭環状道路(外環道)の工事で2020年以降、掘削による陥没や空洞が見つかり、JR東海は工事が地上に与える影響などの確認を主目的とする「調査掘進」を同トンネルの計4工区で進めていた。  このうち梶ケ谷工区は今年2月までに、約230メートルの調査掘進を終了。JR東海は周辺環境への影響はなかったとして、本格的な掘進を行うと決めた。他の3工区の調査掘進は1工区で終了、2工区で継続している。(奥野斐) 

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