福岡県飯塚市で1992年、小学1年の女児2人が誘拐、殺害された「飯塚事件」で死刑が確定、2008年に執行された久間三千年・元死刑囚(当時70)の第2次再審請求審で、福岡地裁(鈴嶋晋一裁判長)は20日、再審開始可否の決定を6月5日に出すと弁護団に通知した。弁護団が明らかにした。

死刑執行後に再審が認められた例はない。第2次請求は元死刑囚の妻が21年に申し立て、被害女児を目撃したという2人の証人尋問を昨年、非公開で実施した。

第1次請求審は、被害女児に付着した犯人の血痕のDNA型鑑定が信用できるかどうかが主な争点だった。14年の地裁決定は「直ちに有罪の根拠とできない」と言及したが、他の証拠で十分立証されているとして請求を退けた。福岡高裁、最高裁も支持した。

確定判決によると、92年2月20日、女児2人(いずれも当時7)を殺害。遺体を甘木市(現朝倉市)の山中に遺棄した。〔共同〕

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。