大阪府は17日、コロナ禍で苦境に立たされた観光事業者を支援する「大阪いらっしゃいキャンペーン」をめぐり、13事業者で不正受給があったと発表した。被害額は最大で5千万円を超えるという。

 キャンペーンは2021~23年度に実施。観光客が大阪を訪れる際に、宿泊や飲食の費用の一部を国や府、大阪市のお金でまかなう仕組みだ。

 府企画・観光課によると、12の宿泊事業者では、宿泊者に配るクーポン券が余った時、従業員が飲食店などで不正に利用。総額は194万円に上った。すでに全額返還されている。

 また、別の宿泊事業者では、宿泊客がいないのに宿泊があったと偽るなどして、補助金を不正に受給。この事業者には総額4966万円が支給されていた。そのうち一部の不正受給が発覚したため、府は全額の4966万円の返還を求める。(箱谷真司)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。