太陽光発電施設から盗まれた銅線ケーブルと知りながら買い取った疑いが強まったとして、茨城県警は17日、同県筑西市にある金属買い取り業者の事業所を盗品等有償譲り受け容疑で家宅捜索した。事業所の管理者から任意で事情を聴くなどして実態解明を進める。
- 続けて3回、電線盗まれた発電所 免責の条件も厳格化、増す負担
県内では太陽光発電施設で金属が盗まれる事件が相次いでいる。県警が同種の事件で売り先へ強制捜査に入るのは初めてという。
県警によると、昨年11月に牛久市の太陽光発電施設から銅線ケーブル約2800メートル(時価1400万円相当)を盗んだとして外国籍の男2人を逮捕。2人の供述などから、盗品の売却先としてこの業者が浮上した。
この日は午前10時ごろから捜査官ら約20人が捜索に入った。敷地内に積まれたケーブルや廃材について従業員から説明を受け、関係書類76点を押収した。
昨年、県内で発生した金属盗難事件の認知件数は2889件(前年比77%増)で、4年連続で全国ワースト1位だった。このうち約6割が太陽光発電施設関連だったという。(古庄暢、原田悠自)
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