滋賀大はデータサイエンスを軸に産学連携を進める

日本で初めてデータサイエンス学部を設けた滋賀大は23日、トヨタ自動車系のトヨタ・コニック・アルファ(東京・千代田)と連携協定を結ぶ。ビッグデータなどによる定量分析にアート的な定性要素を加え、社会課題の解決に寄与する狙いだ。教育プログラムの共同開発を通じ、イノベーション(革新)を起こす人材づくりを目指す。

両者はオーストリアが拠点のメディアアートの文化機関アルスエレクトロニカの研究開発部門、アルスエレクトロニカ・フューチャーラボと協力し、新たな学際領域「データ アート&サイエンス」の構築を目指す。

滋賀大の中野桂教授(応用ミクロ経済学)によると、データサイエンスによる定量分析だけではカバーできない定性部分をアートの手法で拾い上げ、様々な課題を捉え直す狙いだ。当面は人口が減少する滋賀県北部を対象に、自然の豊かさを示す「川のせせらぎ」のような項目も考慮したうえで住民の「幸福度」などを探っていく構えだ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。