この作業は広島市が毎年この時期に行っていて、広島市の平和公園にある原爆慰霊碑の前に、市の職員などおよそ20人が集まりました。

はじめに、原爆が投下された午前8時15分に黙とうをささげました。

このあと、職員たちが慰霊碑に納められた名簿を1冊ずつ取り出し、白い布の上に丁寧に並べました。

名簿は126冊あり、広島で被爆して去年の8月5日までに亡くなった33万9227人の名前や、亡くなった日などが記されていて職員は名簿を1枚ずつめくって風を通しながら保存状態を確認していました。

広島市は平和教育の一環として、名簿の風通しの見学を小中学校に呼びかけてきましたが、実際に訪れる学校は少なかったことから、今回初めてインターネットを通じてライブ配信を行いました。

15日は3台のカメラを使って映像を切り替えながら中継していて、後日、編集した動画も配信するということです。

広島市原爆被害対策部の上本慎治調査課長は「年に1度の『風通し』で、原爆による人的被害の大きさを実感してもらいたいと思います。また、動画配信を通して若い世代に見てもらって、平和学習につなげてほしいです」と話しています。

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