再整備されたのは、東京 中央区にある「日本橋母乳バンク」です。

13日の式典では、この施設を運営する、日本母乳バンク協会の代表理事で昭和大学の水野克己医師が講演し、1500グラム未満の低体重で生まれた赤ちゃんは、腸の一部がえ死する病気にかかるリスクが高く、母乳を与えた場合、人工ミルクと比べてリスクをおよそ3分の1に減らせることを説明しました。

そのうえで、昨年度はこの施設を含む、国内に3か所ある「母乳バンク」が提供したミルクの利用者が1000人を超えるなど、需要が高まっていると述べました。

この施設では、1500グラム未満の低体重で生まれた赤ちゃんに対し、ドナーから集めた母乳を医療機関の要請に基づいて提供していますが、今回の再整備で、最新の低温殺菌処理器を導入したことで、これまでの3倍の量の母乳を提供することが可能になるということです。

水野医師は「安定した運営のためには資金面などに課題があるが、小さな赤ちゃんに安心して使ってもらえるよう、取り組みを続けていきたい」と話しています。

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