東京の下町に本格的な祭りシーズンの到来を告げる下谷(したや)神社(台東区東上野)の大祭が、10日始まった。初日は氏子らが参列し、地域の安泰などを願う式典があった。

下谷神社の氏子らが集まり行われた大祭式典

 今年は2年に1度の「本祭り」の年。最終日の12日には、「千貫神輿(みこし)」と呼ばれる高さ3メートル超の本社神輿が、6年ぶりに氏子たちに担がれ、町を練り歩く。本祭りは新型コロナウイルス禍のため2020年は中止、22年は本社神輿を担がず、山車に載せて巡行した。  「6年ぶりで手順など忘れている部分もあったが、準備が整い、にぎやかになりそう」。そう期待を込めた阿部明徳宮司(70)は能登半島地震の被災地支援に携わり、本社神輿には「がんばろう北陸」と書かれた懸垂幕を取り付けた。

出番を待つ本社神輿

 11日午後7時から約1時間、14町会の神輿が神社周辺を1周する「連合神輿渡御」。12日午前6時半から、本社神輿が町に繰り出し、12時間かけて氏子区域内を回る。 (小形佳奈) 

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