ロシアのルデンコ外務次官は12日、ロシア外務省で、モスクワに駐在する日本の武藤大使と会談しました。

ロシア外務省によりますと、この中でルデンコ次官は「日本とアメリカの軍事協力の発展が北東アジア地域の安定と安全保障を脅かす危険な傾向にある」と主張したということです。

ロシアが日本や北東アジア地域をめぐる政策を決める際には、この点を考慮するとしています。

アメリカを訪問している岸田総理大臣がバイデン大統領と会談し、防衛協力などの分野で連携強化を確認したことを受け、日本の動きをけん制した発言だとみられます。

一方、モスクワの日本大使館によりますと、武藤大使は会談で日ロ関係が悪化していることについて「ロシアのウクライナ侵略に起因する」と述べた上で「ロシアが侵略をやめてすべての部隊を撤収することが問題の早期解決につながる」と伝えたということです。

また、アジア太平洋地域における安全保障環境の変化に対して、日本はアメリカなどとともに対応する必要があると述べたとしています。

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