オーストラリア国防省によりますと、今月4日、黄海の国際水域の上空でオーストラリア軍のヘリコプターが北朝鮮に対する国連安保理の制裁に関連する任務にあたっていたところ、中国軍の戦闘機が接近し、ヘリの前方300メートル、上空60メートルのところで「フレア」と呼ばれる、ミサイルをかわすための熱源を投下される危険行為を受けたということです。

これについて、オーストラリアのアルバニージー首相は7日「プロ意識に欠ける行為で容認できるものではなく、あらゆるレベルで抗議した」と述べ、中国側の対応を批判しました。

これに対し、中国外務省の林剣報道官は7日の会見で「国連安保理決議を名目に意図的に中国の領空に接近して挑発行為を行い、中国の海と空の安全を脅かした」と非難したうえで、中国軍の措置は合法で安全なものだったとしました。

中国とオーストラリアは経済分野では関係改善が進んでいて、来月李強首相がオーストラリアを訪問する予定ですが、安全保障分野での対立は続いていて今後の両国関係への影響が注目されています。

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