【NQNニューヨーク=川上純平】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸して始まり、午前9時35分現在は前日比74ドル69セント高の3万8926ドル96セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ先送りへの懸念が後退し、主力株への買いが続いている。一方、7日に決算を発表したウォルト・ディズニーの株価が大幅に下げ、ダウ平均の重荷となっている。
労働需給が緩み始めているとの見方から、市場ではFRBが年後半にも利下げを始めるとの観測が意識されている。7日の米債券市場では長期金利が4.4%台半ばと前日終値(4.48%)を下回っている。金利と比べた株式の相対的な割高感が薄れているのも米株相場を支えている。
もっとも、相場の上値は重い。ダウ平均は前日までの4営業日で1036ドル上昇した。短期間で大きく上げた後で、目先の利益を確定する売りも出やすい。個別ではディズニー株が10%ほど下げる場面があり、ダウ平均を下押ししている。2024年1〜3月期の決算で売上高が市場予想を下回った。
アップルやウォルマート、キャタピラーが上昇している。アムジェンとホーム・デポも高い。一方、ボーイングやマイクロソフト、セールスフォースが下げている。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は一進一退で推移している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。