アイスランドでは先月30日に総選挙が行われ、経済の減速に対する国民の不満などを背景に、右派の連立与党に代わって中道左派の社会民主同盟が第1党となりました。

社会民主同盟のフロスタドッティル党首は、連立交渉を進めていたほかの2党の党首と21日に記者会見し、連立の合意書に署名するとともにみずからの首相就任を発表しました。

アイスランドは、世界経済フォーラムの「ジェンダーの格差に関する調査」で15年連続トップとなり、男女間の平等が最も進んでいる国とされ、会見した3党の党首はいずれも女性で、地元の公共放送によりますと、大統領と首相を同じ時期に女性が務めるのは初めてです。

また、この日発表された閣僚も11人のうち7人を女性が占めました。

36歳のフロスタドッティル首相はアイスランド史上最も若い首相だということですが、育児中の母親でもあります。

NHKが現地で取材したことし4月には乳児を抱いて議会の審議に出席し、インタビューに対して「議会も、家族に優しい場所であるべきだ」と仕事と育児が両立できる環境の重要性を訴えていました。

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