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  • サウジアラビア出身の容疑者を拘束

  • 現場のクリスマスマーケットは

サウジアラビア出身の容疑者を拘束

地元の警察は、意図的に車を暴走させた単独による犯行だという見方を示し、サウジアラビア出身の50歳の容疑者の男を現場で拘束したと明らかにしました。

地元当局によりますと、容疑者は医師で、2006年からドイツで暮らしている人物だということですが、詳しい背景は明らかになっていません。

地元メディアは、容疑者がSNSに反イスラム的な投稿をしていたほか、サウジアラビアの女性が国外に亡命する手助けをし、ドイツの難民制度をホームページで紹介する活動を長年行っていたと伝えています。

ドイツでは2016年、首都ベルリンでクリスマスマーケットにトラックが突っ込み12人が死亡するテロ事件が起きています。

現場のクリスマスマーケットは

ドイツ東部の都市マグデブルクは、ザクセン・アンハルト州の州都で、BBCによりますと、人口はおよそ24万で、首都ベルリンから車で1時間半ほどの場所にあるということです。

現場となったクリスマスマーケットは先月から開催されていて、ホームページによりますと、およそ140の出店のほか、観覧車や子ども向けのメリーゴーラウンドなども設置されていたということです。

ドイツのクリスマスマーケットは年末の風物詩として各地で開催されていて、毎年、地元の人たちだけでなく、多くの観光客が訪れています。

現場の様子は

日本時間の21日午前7時ごろ、NHKが撮影した映像によりますと、現場となったクリスマスマーケットでは、すでに店が営業を取りやめた様子がうかがえます。また、周囲には規制線が張られていて、多くの救急車両のほか、警察官などが集まり、騒然としていました。

現場近くを通りかかった男性は「とても驚きました。けが人の中に私の知り合いがいるので心配です」と話していました。

現場近くに住んでいるという女性は「ニュースを見て知りました。ことしはクリスマスマーケットに行かなくてよかったです」と話していました。

ショルツ首相「思いは被害者やその家族とともにある」

ドイツのショルツ首相は自身のSNSで「私の思いは被害者やその家族とともにある。大変な状況で対応にあたっている救急隊員らに感謝する」とコメントしました。

一夜明け 現場を訪れた人 「大きなショック受けた」

一夜が明けた現場のクリスマスマーケットは事件の影響で閉鎖されていて、閑散とした様子です。

それでも時折、ニュースなどで事件を知った住民などが訪れ、花を手向ける姿が見られました。

事件当時、現場にいたという親子は、「クリスマスマーケットを楽しんで店を出たところ、多くの人が倒れていて大きなショックを受けました。大変な状況でした」と話していました。

献花に訪れた女性は、「義理の息子がクリスマスマーケットを訪れていたので心配でした。けがはなかったのですが、亡くなった方がいると聞き、ショックを受けています。なぜこんな事件を起こしたのか理解できません」と話していました。

また、60代の男性は、「このような事件が起きるとは想像していませんでした」と驚いた様子で話していました。

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