国連で軍縮部門のトップを務める中満泉事務次長は20日、国連安全保障理事会で、侵攻開始から先月30日までに死亡したウクライナ市民の数が1万2340人以上、けが人は2万7836人以上に上ると明らかにしました。
一方、20日には、ウクライナ軍が越境攻撃しているロシア西部クルスク州のヒンシュテイン知事代行が、ウクライナ軍による攻撃で子ども1人を含む6人が死亡したとSNSで発表しました。
アメリカが供与した高機動ロケット砲システム=「ハイマース」が使われたとしていて、ロシアのメディアはことし8月の越境攻撃を開始以降、最大の砲撃だったと伝えています。
ロシア 天然ガス決済で制裁受け対応か
欧米による制裁が強まる中、ロシアのプーチン大統領は19日、これまで外国との天然ガスの決済を担ってきたロシアの大手金融機関ガスプロムバンクに加えて、ロシアのほかの銀行を通じた支払いも認める大統領令に署名しました。
アメリカ政府が先月、ガスプロムバンクを新たな制裁対象に加えたことを受けての対応とみられます。
ロシアのヨーロッパ向けの天然ガスをめぐっては、そのおよそ半分がウクライナを通過して供給されていますが、ウクライナはロシアとの輸送契約をことしいっぱいで打ち切るとしていて、天然ガスの供給がどうなるかに関心が集まっています。
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