反捕鯨団体「シー・シェパード」の元代表、ポール・ワトソン容疑者は、日本の調査捕鯨船に対する妨害行為を指示した威力業務妨害などの疑いで国際手配され、デンマーク領グリーンランドで拘束されましたが、デンマーク司法省は、日本への引き渡しを認めない判断を示し、元代表は釈放されました。
これについて、捕鯨を推進する立場の自民党の捕鯨対策特別委員会は、決議をまとめ、小野寺政務調査会長に協力を要請しました。
決議では、2010年に日本の海上保安庁が逮捕状をとりICPO=国際刑事警察機構を通じて国際手配したことを踏まえ、デンマーク側の対応について「極めて受け入れがたい。わが国の法と証拠に基づいた対応を否定し、誠に遺憾かつ不服だ」と批判しています。
そのうえで、政府に対し、デンマーク側への働きかけが適切だったか検証し、同様の事態が起きないよう対策の検討などを求めています。
特別委員会の委員長を務める鶴保 元沖縄・北方担当大臣は記者団に対し「外務省はデンマーク政府と真摯(しんし)に対話してきたのか問いただしたい」と述べました。
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