浜松ホトニクスは7日、デンマークでレーザー装置を製造するNKTフォトニクスの株式取得が同国政府から承認されたと発表した。NKTの買収は2023年5月に安全保障上の理由から政府に却下され、内容を修正して同年7月に再申請していた。買収が認められたことを踏まえ、NKTの技術を生かしてレーザー事業を拡大する。
浜ホトの再申請を受けてデンマークの産業・ビジネス・金融相が財務相、外相、法相、国防相と協議し、承認を決定した。同国商務庁からの承認通知は6日に受領したという。NKTの全株式を約2億500万ユーロ(約341億円)で取得し、浜ホト傘下の欧州域内統括・持ち株会社の子会社とする。
NKTはレーザー光を増幅する「フォトニック結晶ファイバー」などの技術を持ち、浜ホトはレーザーを発振させる素子の供給、量子コンピューターや核融合といった先端分野の研究開発、人材育成などでシナジー(相乗効果)を見込む。買収承認による24年9月期の連結業績への影響は精査中としている。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。