米ボーイングは製造品質問題に揺れている=AP

【ヒューストン=花房良祐】航空機大手の米ボーイングの中型機「787」の品質検査に不備があったとして、米連邦航空局(FAA)が調査していることが明らかになった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどが6日、報じた。必要とされる電気系統の検査を複数の担当者が実施せず、検査記録を改ざんした可能性もあるという。

現在運航中の機体が飛行を止める必要があるかは不明だが、450機に影響する可能性もあると報じられた。一方、同社の「787」担当幹部は4月末、安全性に問題はないとの社内向けメッセージを出した。

ボーイング製の航空機を巡っては1月に小型機「737MAX」の事故が発生し、減産に追い込まれた。中型機「787」は2020年に製造品質の不備が発覚して納入が滞り、22年に本格再開していた。

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