イスラエル軍は6日、避難者などおよそ120万人が身を寄せるガザ地区南部ラファの住民などに対して、東側の一部の地域でまもなく作戦を実施するとして、直ちに退避するようSNSなどを通じて通告し、その後、「限定的な攻撃を行っている」と発表しました。

こうした中、アメリカのバイデン大統領は6日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談しました。

ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は会談後、記者会見し、バイデン大統領が、住民を危険にさらすようなラファへの大規模な地上作戦は支持しない考えを改めて伝えたと明らかにしました。その上でカービー補佐官は「イスラエル側には、彼らの意図や退避の目的について質問している」と述べ、説明を求めていると強調しました。

一方、イスラエル首相府は戦時内閣を6日開き、ハマスに軍事的な圧力をかけて人質の解放を進めるため、ラファでの作戦を継続することを決めたと発表していて、地上作戦に踏み切るのかどうか関心が集まっています。

またカービー補佐官は、戦闘の休止などに向けた交渉をめぐり、イスラム組織ハマスが仲介国に対して提案を受け入れると伝えたと発表したことについて、交渉は重要な段階にあるとの認識を示しました。

その上で「われわれは人質を解放し、6週間の停戦を実現し、人道支援を拡大したい。合意にたっすることが最善の道だ」と述べて、合意に向けて取り組む考えを示しました。

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