ロシアで重大事件を扱う連邦捜査委員会によりますとモスクワで17日、住宅の玄関付近に仕掛けられていた爆発物が爆発し、ロシア軍で生物・化学兵器などを担当する部隊のトップ、イーゴリ・キリロフ中将と、その補佐官が死亡しました。
キリロフ中将についてウクライナ保安庁は、前日の16日、戦争犯罪の疑いがあると発表していて、ウクライナメディアなどは、ウクライナの治安当局が実行したという見方を伝えています。
ロシアの安全保障会議のメドベージェフ副議長は17日、政府高官を集めた会議で「捜査官は、ロシア国内で殺人犯を見つけ出さなければならない。そして、ウクライナにいる支援者たちの掃討に全力を尽くさなければならない」と述べました。
また、ロシア国営のタス通信によりますと、メドベージェフ氏は「ウクライナの指導者たちは、代償を支払うことになるだろう」として、報復を行う可能性を示唆しました。
ウクライナ大統領府顧問「ウクライナは関与していない」
一方、ウクライナの治安当局が爆発に関与したとの見方が出ていることについて、ウクライナのポドリャク大統領府顧問は17日、NHKのインタビューに対し「ウクライナは関与していない。法律の枠内で活動している」と述べ、関与を否定しました。
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