ニューヨークのウォール街

【NQNニューヨーク=稲場三奈】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は9日続落し、15時現在は前日比369ドル86セント安の4万3347ドル62セントで推移している。2025年の米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の不透明感が株価の重荷となっている。幅広い銘柄に売りが出て、指数を下押ししている。

FRBは17〜18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決めるとの見方が根強い。一方、同時に公表する政策金利見通し(ドットチャート)で25年の利下げ回数が前回9月に比べ少なくなるとの観測がある。

17日朝発表の11月の米小売売上高は前月比0.7%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.5%増)を上回った。併せて10月分を上方修正した。消費の底堅さを示し、25年の利下げ頻度が少なくなるとの見方につながった。市場では「インフレ鈍化が緩やかになるという懸念が広がっている」(インガルズ・アンド・スナイダーのティモシー・グリスキー氏)との声が聞かれた。

個別では、ユナイテッドヘルス・グループが連日で大きく下げている。ゴールドマン・サックスやセールスフォース、エヌビディアも安い。半面、コカ・コーラやジョンソン・エンド・ジョンソン、ナイキは高い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落している。

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