【ジャカルタ=共同】インドネシア国会第1党の闘争民主党は16日、権力を乱用したなどとしてジョコ前大統領(63)を除名したことを明らかにした。ジョコ氏は2月の大統領選で他党が擁立したプラボウォ大統領(73)を支持し、所属していた闘争民主党と関係が悪化していた。10月に2期10年務めた大統領を退任し、現在は公職に就いていない。
除名は14日付。大統領選ではプラボウォ氏がジョコ氏の長男ギブラン氏(37)を副大統領候補に据えて当選した。ギブラン氏は40歳以上と定められた候補者資格を満たしていなかったが、選挙戦直前、ジョコ氏の義弟が長官を務めた憲法裁判所が例外を設け、立候補への道を開いた。
闘争民主党は「権力を乱用して憲法裁に介入し、民主主義を損ねた」と批判。他党候補を支持したことも問題視し、重大な党倫理違反に当たるとした。闘争民主党員だったギブラン氏やジョコ氏の娘婿も除名した。
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