フランスでは今月5日、議会下院にあたる国民議会での内閣不信任決議案の可決を受けてバルニエ首相率いる内閣が総辞職し、後任の首相選びが進められていました。
こうした中、マクロン大統領は13日、与党連合の一角を占める中道政党「民主運動」のフランソワ・バイル党首を新たな首相に任命したと発表しました。
バイル氏は、1990年代に当時のシラク大統領のもとで閣僚を務めたこともある73歳のベテラン政治家です。
長い経験と中道の立場を生かし、現在、議会の最大勢力である左派からも一定の支持が見込まれる人物とされ、与党が多数派を握れない中、困難な議会運営を考慮した人選だったとみられます。
バイル氏は早速、組閣に着手して来年度の予算案の審議などを再開する見込みです。
フランスではことし、首相が3回替わる異例の事態で、来月、アメリカでトランプ新政権が誕生する中、マクロン大統領としてはウクライナ情勢など外交に注力したいところですが、足元では難しい政権運営が続く見込みです。
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