ユン大統領「国会が憲政秩序を破壊する怪物に」

韓国のユン・ソンニョル大統領は談話のなかで「巨大野党が支配する国会が、自由民主主義の基盤ではなく自由民主主義の憲政秩序を破壊する怪物になった」と述べました。また、野党の一連の対応を挙げて「このような人々こそ、反国家勢力ではありませんか」と非難しました。

「弾劾であれ捜査であれ堂々と立ち向かう」

また、談話のなかで「弾劾であれ、捜査であれ、私はこれに対して堂々と立ち向かう」と述べました。

「最後の瞬間まで国民と共にたたかう」

また、談話のなかで「今回の戒厳で驚き不安だったはずの国民の皆さまにもう一度おわび申し上げます」と述べました。

その上で「私は最後の瞬間まで国民の皆さまと共にたたかう」と強調しました。

野党を強く非難

この談話のなかで「弾劾を乱発し、国政をまひさせてきた」と述べ、野党を強く非難しました。

“選管などに 北朝鮮からのハッキング攻撃”

また「去年下半期に選挙管理委員会や政府機関などに対して、北朝鮮からハッキング攻撃があったことを国家情報院が発見した」と主張しました。

その上で、国家情報院によるサーバーシステムの点検について「選挙管理委員会は憲法機関であることを理由に強固に拒否した」と強調しました。

与党代表「即時の職務停止が必要だ」

与党「国民の力」のハン・ドンフン代表は12日午前、記者団に対し「大統領に早期退陣の意思がないことが確認された。即時の職務停止が必要だ。みずからの考えと良心に従って議員たちは議場に出席して採決に参加しなければならない」と述べました。

与党「国民の力」はこれまで、党として弾劾の議案に反対する方針を示していて、先週7日の採決ではほとんどの議員が出席しなかったため議案は廃案となっていました。韓国メディアによりますと「国民の力」からはこれまでに少なくとも5人の議員が弾劾に賛成する考えを示しています。

韓国の通信社は…

韓国の通信社・連合ニュースは与党「国民の力」のハン・ドンフン代表の発言として「ユン・ソンニョル大統領の談話は予想していなかった。党として弾劾は賛成すべきだ」と伝えました。ただ、弾劾に反対する党としてのこれまでの方針を変えるのかどうかは、明らかになっていません。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。