フィリピン国家捜査局は、サラ・ドゥテルテ副大統領が先月、「自分が殺された場合には、マルコス大統領夫妻などを殺害するようある人物に命じた」とオンラインの記者会見で発言したことを受けて、脅迫などの疑いで捜査を始め、サラ氏に対して11日までに出頭するよう命じていました。

サラ氏は期日を迎えた11日も出頭せず、代わりに国家捜査局に書面を提出して脅迫などの容疑について否認しました。

会見を開いたサラ氏は「最悪の場合、副大統領の職を解任されるだろう」とした上で、出頭に応じなかった理由について、マルコス大統領などが2028年に予定されている大統領選挙で有力候補とされる自分に偏見をもっており、公正な捜査は望めないからだと主張しました。

問題の発言については「もし私が殺されても、ただでは死なないと彼らにわかってもらえればよかった」と述べて後悔はないとしています。

国家捜査局はサラ氏の捜査は来月にも終結するとの見通しを示していて、サラ氏の父親のドゥテルテ前大統領と現政権との対立が激しくなる中、その結果が注目されます。

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