先月11日、広東省珠海にある運動施設で暴走した車が大勢の人をはね、35人が死亡した事件では、車を運転していた62歳の男が逮捕され、警察は、離婚後の財産分与をめぐる不満が動機だとする見方を示しています。

事件の発生から11日で1か月となりますが、現場は今も立ち入りが禁止され当局の関係者が周囲を警戒する様子が見られました。

また、人が多く集まる珠海の繁華街では、車が歩道に進入できないよう柵を設置する工事が進められていて、同様の事件の再発を防ぐための措置とみられています。

中国ではこのところ市民が無差別に襲われる殺傷事件が相次いでいて、経済的な苦境や社会に対する不満などが背景にあると指摘されています。

香港メディアは、今回の事件を受けて地元政府が末端の行政組織に対し投資に失敗した人や失業した人などを把握して報告するよう指示したと伝えていて、こうした人々への監視を強化しているものとみられます。

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