ロシア外務省のリャプコフ次官は10日、アメリカのNBCテレビとのインタビューでシリアのアサド大統領について「彼はロシアにいる。具体的に何が起き、どのように解決されたのか言及するのは適切ではないが、安全な状況にある」と述べ、ロシアに亡命した事実を認めました。
そのうえで「ロシアは非常事態において求められる行動をとった」と述べました。
また、記者から「シリアの国民やICC=国際刑事裁判所から身柄の引き渡しを求められたらどうするのか」と質問されたのに対し、「ロシアはICCを設立した条約の当事国ではない」と述べ、引き渡しに応じる考えはないとの立場を示唆しました。
シリアをめぐっては、2014年にアサド政権と反政府勢力の双方が多くの人権侵害を行っているとして、ICCに付託すべきだとする決議案が国連の安全保障理事会で議論されましたが、ロシアと中国が反対し否決されています。
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