【ニューヨーク=野一色遥花】全米自営業者連盟(NFIB)が10日発表した11月の中小企業楽観度指数(1986年=100、季節調整済み)は101.7となり、前月から8ポイント上昇した。2021年6月以来、3年5カ月ぶりの高水準となった。大統領選の結果が定まり、トランプ政権下中小企業にとり優位な業況となることに期待が集まった。
NFIBチーフ・エコノミスト、ビル・ダンケルバーグ氏らは「次期政権が選挙で決まり、税制や規制などが大きく変わることが想定されることが好感された」と分析する。
NFIBは会員の中小企業5000社を対象に毎月調査している。11月の有効回答は532件だった。楽観度指数は雇用や売り上げ、信用状況などの10項目で構成し、中小企業の景況感を示す。
項目別に見ると、今後6カ月の事業環境について「改善する」と答えた経営者の割合は「悪化する」を差し引きで36ポイント上回り、2020年6月以来の高水準を記録した。前月から41ポイント上昇した。「改善する」との回答が「悪化する」との回答を上回ったのは20年11月以来4年ぶりのことだ。
今後3カ月の売り上げ見通しは「増加」が「減少」を14ポイント上回り20年2月以来の高水準となった。「増加」が「減少」との回答を上回ったのは2021年12月以来約3年ぶりのことだ。
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