台湾の中央通信社は10日、中国軍と中国海警局が最近、計90隻以上の艦船を展開していると、台湾当局者の話として伝えた。台湾海峡危機のあった1996年以来、「最大規模の海上軍事行動」としている。
同社が伝えた当局者の話によると、この数日、中国海軍は船団への攻撃を、同海警局は船の臨検などをシミュレーションしたとみられるという。こうした演習を展開するためには計70日間の時間が必要だとの見通しを伝えている。
一方、台湾国防部(国防省)は10日、90隻超の中国艦船が活動しているとの報道について、「非常に驚くべき数だ」とした上で、これらの艦船が九州から台湾を通って南シナ海に延びる第1列島線から小笠原諸島からグアムやパラオを通る第2列島線にかけて展開していると明らかにした。
台湾では頼清徳(ライチントー)総統が11月末~12月上旬にかけて外遊したことを受け、中国軍が台湾周辺で軍事演習を行うとの観測があり、情報収集と警戒を強化している。
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