ハイチ政府は9日、首都ポルトープランスのスラム街でギャングがここ数日で高齢者を中心におよそ180人を殺害したと発表しました。

ハイチ政府は声明で「非人道的な残虐行為を強く非難する」としたうえで、「国家のあらゆる力を動員して犯罪者を追跡し、根絶やしにする」として治安の回復に全力をあげる考えを示しています。

ハイチの人権団体によりますとギャングのリーダーは、自分の子どもが病気になったのは、この地域の高齢者が使った魔術が原因だと信じて高齢者への暴力を指示したということで、少なくとも110人の死者は60歳以上だったとしています。

国連のグテーレス事務総長は報道官を通じて声明を発表し、事件を強く非難して徹底的な調査を求めるとともに、各国に対しハイチの警察がギャングによる暴力に対処し、治安を回復できるよう財政面などでの支援を呼びかけています。

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