ドイツのフォルクスワーゲンはヨーロッパでの需要の落ち込みや中国のEVメーカーとの激しい競争を理由に、1937年の創業以来初めてとなる国内工場の閉鎖や従業員の給与削減などの大規模なコスト削減について労働組合と交渉を続けています。
9日、本社がある北部ウォルフスブルクでは4回目の交渉が行われました。
組合側が11月、賃金の一部を会社の成長のための資金として捻出する代わりに工場の閉鎖などを避けるよう求めた提案について、会社側は「持続可能なコスト削減策として十分ではない」としていて、今回の交渉でも折り合いがつかず、12月中旬に改めて交渉を行うことになりました。
今月2日には時間を区切った形の警告ストライキが行われ、従業員およそ10万人が参加しました。9日も国内9つの工場で警告ストが実施されたということです。
組合側は、今後の交渉次第ではさらに長時間のストライキを行う方針も示していて、ドイツを代表する巨大自動車メーカーの業績が一段と悪化するおそれもあります。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。