在英の反体制派NGO「シリア人権監視団」(SOHR)は9日、イスラエル軍に所属するとみられる戦闘機が、アサド政権を支援していたイランの革命防衛隊のシリア国内の武器庫を空爆した、と伝えた。アサド政権の軍事拠点が立て続けにイスラエル軍によるとみられる空爆を受けているという。

 SOHRの報告によると、空爆は地方の軍事拠点にとどまらず、首都ダマスカス中心部のアサド政権の政府機関にも及ぶ。諜報(ちょうほう)機関や税関も攻撃を受けているという。

 一方、AP通信によると、米中央軍は9日、シリア国内の過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点など75カ所を空爆したと明らかにした。バイデン米大統領は「ISが安全な場所を築くために真空状態を利用しようとするのを認識している。そんなことはさせない」と空爆の意図について説明した。

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