中国の国家統計局が9日に発表した11月の消費者物価指数は、去年の同じ月と比べて0.2%上昇しました。

中国の消費者物価指数がプラスとなるのは10か月連続で、生鮮野菜や豚肉などの食品が値上がりしたことなどが主な要因です。

その一方で、上昇率は前の月から鈍化していて、消費者の間で節約志向が強まる中、自動車が値下がりしたほか、住宅販売の低迷で家具や家電製品の価格も下落し、デフレへの懸念が続いています。

あわせて発表された、企業が製品を出荷する際の値動きを示す11月の生産者物価指数は、去年の同じ月と比べて2.5%の下落となりました。

中国では、景気を下支えするため、中央銀行が9月に利下げなどの追加の金融緩和に踏み切ったほか、政府も不動産不況で悪化している地方財政の支援策を発表しましたが、内需拡大に向けては不十分だという指摘もあり、政府がさらなる対策を打ち出すかが注目されます。

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